こんにちは、オーストラリア•キャリアセンター(ACC)のMikaです。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
オーストラリアで、スキルや資格を身につけたくて、コースについて調べているのですが、たくさんのコースが出てきて良く分かりません。
今日はこんなお悩みにお答えします。
本記事はこんな方におすすめ
- オーストラリアで英語+αで、スキルや資格を身につけたい
- 自分は大学、専門学校どちらで勉強すれば良いのか知りたい
- オーストラリアへの永住や移住を視野に入れている
本記事の信頼性
3年半の留学について赤裸々に語っている留学体験談は、おかげさまでたくさんの皆さんから共感をいただいています。
インターネットで留学や学校について調べていると、例えば「Certificate(サーテフィケイト)」や「Diploma(ディプロマ)」、「Bachelor(バチェラー)」という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか?
これらはオーストラリアで取得できる学位の種類を表していますが、日本ではあまり聞き慣れない言葉で、何を意味しているのかが分かりにくいですよね。
しかし、この学位は、留学後にどんな職業に就きたいか、オーストラリアへの永住や移住に興味のある方にとって、
- どんな学位を取れば希望の職業に就けるのか
- オーストラリアへの永住や移住にどこまでの学位が必要なのか
と言ったように、将来に深く関わる大切な情報になります。
そこで今回は、オーストラリアで専門学校、大学・大学院への留学をお考えの方必見!のオーストラリアで取得できる学位の種類について、ご紹介していきます。
目次
オーストラリアでは学位と仕事が深く関連している
日本では、大学の学位と全く無関係の分野で就職する、ということはごく一般的ですよね。
私も文系学部卒業ですが、私が新卒で働いた職種と大学の学位は何も関係ありません。
どちらかと言うと、当時は大学を卒業しているかどうかがの方が問われていた気がします。
しかし、オーストラリアではごく一部を除いて、就きたい仕事に関連した勉強をしていること=その分野の必要な学位を持っていることが就職の必須条件です。
逆に大学名を問われることは少ないですし、大学卒、専門学校卒どちらが良い、と言う考え方もなく、その職業で必要とされる学位、資格、スキル+経験があるかどうかが問われます。
こう言った背景もあり、オーストラリアでは、Australian Qualifications Framework(AQF)という学位に関するフレームワークが存在していて、それに沿ってそれぞれの学位のレベルやその中で勉強すべきことが定められています。
早速それぞれの学位について見て行きましょう!
オーストラリアの学位のレベルは10段階
AQFによると、オーストラリアの学位は下記のようにレベル1〜レベル10に分けられています。
- レベル1
- Certificate(サーテフィケイト) I
- レベル2
- Certificate(サーテフィケイト) II
- レベル3
- Certificate(サーテフィケイト) III
- レベル4
- Certificate(サーテフィケイト) IV
- レベル5
- Diploma(ディプロマ)
- レベル6
- Advanced Diploma(アドバンスト•ディプロマ), Associate Degree(アソシエイト•ディグリー)レベル7
- レベル7
- Bachelor Degree(バチェラー•ディグリー)
- レベル8
- Bachelor Honours Degree(バチェラー•オナーズ•ディグリー), Graduate Certificate(グラデュエート•サーテフィケイト), Graduate Diploma(グラデュエート•ディプロマ)
- レベル9
- Masters Degree(マスターズ•ディグリー)
- レベル10
- Doctoral Degree(ドクター•ディグリー)
※参照:AQF Levels www.aqf.edu.au/aqf/in-detail/aqf-levels/
ちなみに、日本の小学校、中学校、高校に相当する部分はYear 1〜Year 12という形で1年生〜12年生(高校卒業に相当)というように区切られています。
レベル1、2 - Certificate I, II
一番最初のレベルにあたるCertificate I, IIは、これで何かスキルが身に付くよいうよりは、その分野の基礎の基礎を勉強して、次のコースに役立てる、という意味合いが強いです。
オーストラリアだと、高校進学ではなく、日本で言う中学校卒業くらいの段階でオーストラリアの州立専門学校TAFE(テーフ)へ進学する、ということもあるため、そういった学生さんが勉強することが多いです。
レベル3、4 - Certificate III, IV
Certificate III, IVでは、より実践的な内容で学習し、特に下記のような「手に職」(技術)系職種では、分野によってはCertificate IIIが修了した時点で履歴書に資格として記載することもできる資格•学位が身につきます。
- Certificate III in Commercial Cookery →日本の「調理師免許」に相当
- Certificate III in Hairdressing →日本の「美容師免許」に相当
なお、日本の高校を中退していても、必要な英語力さえ身につければ、このCertificate IIIレベルから勉強をスタートして、必要な資格やスキルを身につけることができ、最終的に大学進学も可能です。
レベル5 - Diploma
Diplomaレベルになると、職種によっては卒業時点でその分野でのキャリアをスタートすることが可能になり、日本でいう専門学校または短大卒業時と同等レベルになります。
分野によってはコース修了後に大学の2年次に編入することも可能です。
オーストラリア州立専門学校TAFE(テーフ)をはじめとする専門学校での勉強はDiplomaレベルが一つのマイルストーンになります。
私も下記の体験談ブログで詳細を紹介していますが、TAFEでDiplomaを修了しました。
【パース留学日記28】オーストラリアでグラフィックデザインを学ぶ
20代後半英語力ゼロでスタートした海外生活を留学・就職・キャリアアップの視点で赤裸々に語っています。今回は、私が勉強したグラフィックデザインの3つのコースを詳しくご説明させていただきます。
また、コースや条件にもよりますが、Diplomaの学位を取得することで、「卒業生ビザ」の申請が可能になります。
オーストラリアの学校を卒業後に申請できる「卒業生ビザ」って何?
オーストラリアで留学するだけでなく、その後に就職したい、永住(移住)したいという方の、留学後の可能性を広げてくれる通称卒業生ビザについて、提携のビザコンサルタントからの最新情報をもとに丁寧に解説します。
レベル6 - Advanced Diploma, Associate Degree
Diplomaレベルよりもさらに深く専門分野について勉強し、スキル及び知識を深めることができます。
分野によってはコース修了後に大学の2年次または3年次に編入することも可能です。
また、コースや条件にもよりますが、Advanced Diplomaの学位を取得することで、「卒業生ビザ」の申請が可能になります。
オーストラリアの学校を卒業後に申請できる「卒業生ビザ」って何?
オーストラリアで留学するだけでなく、その後に就職したい、永住(移住)したいという方の、留学後の可能性を広げてくれる通称卒業生ビザについて、提携のビザコンサルタントからの最新情報をもとに丁寧に解説します。
レベル7 - Bachelor Degree
Bachelorは、いわゆる大学の学士号のことで、オーストラリアの大学で3年または4年お勉強され、卒業時に取得できます。
コースや条件にもよりますが、Bachelorの学位を取得することで、「卒業生ビザ」の申請が可能になります。
オーストラリアの学校を卒業後に申請できる「卒業生ビザ」って何?
オーストラリアで留学するだけでなく、その後に就職したい、永住(移住)したいという方の、留学後の可能性を広げてくれる通称卒業生ビザについて、提携のビザコンサルタントからの最新情報をもとに丁寧に解説します。
レベル8 - Bachelor Honours Degree, Graduate Certificate, Graduate Diploma
Bachelorレベルよりもさらに深く専門分野について勉強し、その分野のプロとしてスキル及び知識を深めることができます。
レベル9、10 - Masters Degree, Doctoral Degree
日本でいう修士課程、博士課程になります。
コースや条件にもよりますが、この学位を取得することで、「卒業生ビザ」の申請が可能になります。
オーストラリアの学校を卒業後に申請できる「卒業生ビザ」って何?
オーストラリアで留学するだけでなく、その後に就職したい、永住(移住)したいという方の、留学後の可能性を広げてくれる通称卒業生ビザについて、提携のビザコンサルタントからの最新情報をもとに丁寧に解説します。
将来つきたい職業や今後のビザによって求める学位が変わる
上記を学校単位でまとめると、下記のようになります。
- 専門学校
- Certificate(サーテフィケイト) I, II, III, IV, Diploma(ディプロマ), Advanced Diploma(アドバンスト•ディプロマ)
- 大学•大学院
- Bachelor Degree(バチェラー•ディグリー), Bachelor Honours Degree(バチェラー•オナーズ•ディグリー), Graduate Certificate(グラデュエート•サーテフィケイト), Graduate Diploma(グラデュエート•ディプロマ), Masters Degree(マスターズ•ディグリー), Doctoral Degree(ドクター•ディグリー)
あとはご自身の将来就きたいお仕事や、取りたい資格によって、どこまでの学位を取得する必要があるのか=専門学校、大学、大学院どこで勉強するのかが変わってきます。
下記は一例になりますが、
- 技術系、手に職系の職種はCertificate III〜Diplomaレベルが求められることが多い(調理師、美容師、保育士、自動車整備士、リメディアルマッサージ•セラピスト、デザイナー、配管工、電気技師、大工など)
- 会計士、看護師、エンジニア(一部を除く)などはBachelorレベル以上が求められる
さらに、オーストラリアへの永住や移住を視野に入れている場合には、ビザの要件に沿って必要な学位を取得する必要があります。
就きたい職業や取りたい資格、今後のビザを視野に入れてコースを選ぼう!
今回は、今後のキャリアアップやオーストラリアへの永住や移住と切っても切れない関係にある、オーストラリアで取得できる学位の種類について徹底解説しました。
上記でも触れた通り、オーストラリアでは学位と仕事が深く関係していますので、専門学校や大学、大学院でスキルや資格を身につけたい、今後永住や移住を視野に入れている、という方は学位にも注目しながらコースを選んでみてくださいね。
今後のキャリアプランや、コース選び、ビザの相談まで、ACCではゼロから一緒に考えるキャリアカウンセリングを行なっています。
勉強したい分野が決まっていなくても大丈夫ですので、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談くださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!