スタッフブログ
Blog

オーストラリアの学生ビザがおりやすくなる作文(GTE)の書き方のコツ

こんにちは、オーストラリア•キャリアセンター(ACC)のMikaです。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。

悩む人

オーストラリアに留学するために学生ビザ申請の準備をしています。作文(エッセイ)を書かなければいけないと聞いたのですが、どう書けばいいのかわかりません。

今日はこんなお悩みにお答えします。

本記事はこんな方におすすめ

  • オーストラリアの学生ビザで必要な作文(エッセイ)の書き方を知りたい
  • オーストラリアに学生ビザで留学することを検討している
  • オーストラリアで学生ビザに切り替えたい、延長したい

本記事の信頼性

3年半の留学について赤裸々に語っている留学体験談は、おかげさまでたくさんの皆さんから共感をいただいています。

ACC Mika

2016年7月以降、オーストラリアの学生ビザの申請はそれ以前に比べて、必要な情報が格段に増えて、申請に時間がかかるようになりました。

時間がかかる大きな要因の一つが、GTEと呼ばれる留学意志を伝える作文(エッセイ)を必ず作らなければいけなくなったことです。

ある程度の長さで作らなければいけないので大変ですが、この内容次第でビザ申請が却下されることもあります。

今回は提携のビザコンサルタントからの最新情報をもとにしながら、学生ビザ申請に必須の作文(GTE)の書き方のコツや注意すべきポイントを詳しく解説していきます。

なそ、そもそもオーストラリアの学生ビザについて詳しく知りたい、という方は下記の記事を参考にしてくださいね。

関連記事
オーストラリア留学に不可欠な学生ビザを徹底解説!費用や申請方法、条件など

オーストラリアに留学したいと考えている方必見!オーストラリアの学生ビザの申請方法、条件、費用、滞在中のルールなど、学生ビザの詳細を徹底解説します。安心して留学準備を進められるように、学生ビザについて理解を深めましょう。

オーストラリアの学生ビザ申請で必須の作文(GTE)とは

学生ビザ申請に必要な作文はGTE(Genuine Temporary Entrant)と呼ばれています。

GTEの目的は、今回のビザ申請が本物の留学目的であることを説明の上、移民省に納得してもらうことです。

そのため、ご自身の留学が本物であり、オーストラリアでの就学がその後の人生設計にどのようにつながっていくかまた、違法労働を疑われないために学費の工面をどのように計画しているかをメインに、下記で説明する各ポイントを盛り込みながら説明します。

作文(GTE)の内容が不十分なためにビザ申請が却下された、という例は、数は多くないものの複数件目にしています。GTEはビザ申請に大きく関わるものですので、下記のポイントを網羅するように作成してみてくださいね。

ACC Mika

オーストラリアの学生ビザ申請で必須の作文(GTE)に盛り込むべき6つのポイント

GTEには、下記の6つのポイントをしっかりと盛り込むようにしてみましょう。

GTEのポイント①学校•コースを選んだ理由

学生ビザを申請する段階では、すでにこれから通う学校からCOEと呼ばれる入学許可証が発行されているはずです。
まずはその学校、コースを選んだ理由を書きましょう。

勉強するコースを選んだ理由

自分が将来就きたいと思っている仕事•キャリアとどう繋がるかという点で、このコースで何を学び、将来にどう活かしたいかを具体的に書きましょう。

例えば、ここで「留学エージェントから勧められた」と書くと、自分の意思で本当に勉強する気持ちがあるのか、疑われてしまう可能性があります。あくまでも「自分が」選んだ理由を書くようにしましょう。

ACC Mika

また、コースを選んだ理由を書く中で、コースの詳細を盛り込めると、より内容が具体的になって、説得力が増します。

例えば「このコースの中には○○○が含まれていて、自分が将来就きたい△△の仕事に必要なスキル•資格を身につけられる」というような感じで、授業で学べることなどを盛り込めると良いでしょう。

日本の最終学歴とのつながり

今回勉強するコースが、日本の最終学歴から学位的に下がる場合(例:日本では大学卒だが、オーストラリアでは専門学校で勉強する)は、その理由も書くようにしましょう。

例えば、

  • 英語力が足りないため、まずは語学学校からスタートする必要がある
  • 今回受講するコースの方がより専門的である
  • 日本では勉強できなかったことがコースの中に盛り込まれている

また、今回勉強するコースが日本で学んだことと関連性のないコースを選んだ場合はその理由も明記します。

キャリアチェンジを希望している、オーストラリアで生活している中で○○○という仕事に興味を持った、など新しいコースを選んだ理由を具体的に書きましょう。

ACC Mika

学校を選んだ理由

数ある学校の中で、なぜその学校を選んだのかを具体的に書きます。

注意点としては、例えば「エージェントから勧められた」「授業日数が少ない」「学費が安い」「キャンペーンがあった」というような条件面を全面に挙げることは、「本物の学生ではないのではないか?」と疑わる可能性が高くなってしまうため、控えましょう。

他の学校と比べた場合には、その学校と何が違かったのか?オーストラリアにいて、学校見学をされた方は、見学での良かった印象を盛り込むとご自身の体験として説得力が増します。

GTEのポイント②オーストラリアを選んだ理由

なぜ日本ではなく、他の英語圏の国でもなく、オーストラリアを留学先として選んだのかを具体的に書きます。
さらに、例えば私は留学先の都市としてパースを選びましたが、オーストラリアの中でもなぜその都市を選んだのかも書く必要があります。

オーストラリアに滞在したことがある人は、ご自身の滞在の経験から得たことを盛り込みながら、そこから学びたいコースを選んだ理由へ繋げていけると良いです。

  • 例1:オーストラリアに滞在して、リメディアルマッサージの存在を知り、マッサージの勉強をしてみたいと思った
  • 例2:オーストラリアに来て、健康のためにフィットネスに取り組む人の多さを知り、オーストラリアでフィットネスを学ぶことで、様々な体格、運動レベルの人に英語で教えられるようなトレーナーになりたいと思った

上記のように、オーストラリアで学生ビザに切り替えたり、延長する予定の方は、そこでの経験からオーストラリアの滞在を伸ばしたいと思った理由を自然と入れ込めるとバッチリです。

ACC Mika

オーストラリアに初めて留学する予定の方も、留学エージェントからの情報や自分でリサーチしたことをもとに、なぜオーストラリア/その都市を選んだのかを「自分で考察した、自分の意見•考え」として盛り込むようにしましょう。

GTEのポイント③卒業後の進路

卒業後の進路は、日本に帰国後にどんな仕事に就きたいか、その仕事に今回の留学がどのように役に立つのかを書きます。

重要ポイント

卒業後の進路で最も大事なのは、「日本に帰国後」を想定して書く、ということです。

中にはオーストラリアでの永住•移住を視野に入れて留学をする方も多いと思いますが、GTEで卒業後の進路を書く理由は、学生ビザ=一時滞在用のビザであることを理解しているよ、ということを移民省にアピールする意味合いも込められています。

GTEのT=Temporaryの部分ですね!ここを見逃すと、ビザが不認可となる可能性が高くなります。しっかりと書きましょう。

ACC Mika

今回勉強することが日本で勉強したことと関連する場合には、留学でさらにどんなことが学べて、それが具体的に今後のキャリアにどう役立つのかを書きましょう。

例えば必要なスキルや資格を身につけることで、このくらい収入がアップする、といったことを書くのも具体性があって良いです。

ACC Mika

ご自身にとって新しい分野の勉強をする場合も、どのようなスキルや資格を取ることが求められているのか、それによってどんな仕事ができるようになるのかなどを書いていきます。

GTEのポイント④日本とのつながり

ご家族や友人が日本にいて、本来の生活基盤は日本であることを書くことで、自国とのつながりが強く、オーストラリアには学生ビザで一時的に滞在する、本物の学生であることをアピールしやすくなります。

GTEのポイント⑤資金

学生ビザの申請条件の一つとして、すでに留学に必要になる資金(学費や生活費など)が十分にあること、が挙げられます。

そのため、例えば

日本で働いて貯金をしてきたので、留学に必要な資金があり、万が一の緊急事態には日本にいる家族がサポートしてくれる

と書くことで、条件を満たしていることを伝えましょう。

加えて、オーストラリアの学生ビザでアルバイトができますが、そのルールをしっかり理解していることを下記のような文章で書いておきましょう。

オーストラリアの学生ビザは2週間で40時間まで働くことができるため、自分の今後のキャリアに関連した分野で経験を積むために有効活用したい

「学生ビザでアルバイトをしながら学費や生活費を賄う」と書くのは学業が本分というビザのコンセプトから外れるのでNGです。お仕事をするのは学校では学べないオーストラリアの文化を知るため、経験を積むため、ということになります。

ACC Mika
関連記事
【オーストラリア留学】学生ビザでバイトはOK?学生ビザの仕事条件を解説

オーストラリアに学生ビザで留学する場合、一定の条件はありますが、アルバイトができます。オーストラリアに来て、アルバイトがスムーズにスタートできるように、学生ビザの仕事に関するルールや条件を詳しく解説します。

GTEのポイント⑥意気込み、熱意

最後に、GTEを締めくくる形で、今回の留学への意気込みや熱意を書きましょう。

本当に勉強をしたくて学生ビザを申請している、というのが伝わる文章にしましょう。

ACC Mika

オーストラリアの学生ビザ申請で必須の作文(GTE)の書き方のコツ3つ

GTEに盛り込むべきポイントをしっかり押さえた上で、今度は書き方のコツを3つに分けてご紹介します。

GTEの書き方のコツ①自分の言葉で書こう

インターネット上でGTEのサンプル文を探す方もいると思いますが、ACCではあくまでも自分の言葉で書くことを皆さんにおすすめしています。

例えば学校でエッセイを書かなければいけない、レポートを提出しなければいけない、という時、ネット上にあるサンプルを使用したことが発覚すると、盗用とみなされてしまいますよね。

サンプルの文章、巷に出回っている文章というのは、見る人が見ればそういう文章だとすぐわかってしまいます。

GTEの目的は本物の学生であることを移民省に伝えることですから、ご自身の経験や考えに基づいて、オリジナリティを出して書く方がこの目的を果たすことができるはずです。

GTEの書き方のコツ②文法の間違いや英語力は気にしない!

特にこれから英語を勉強するために学生ビザを申請する、という方にとっては上記のポイントを盛り込みながら作文を書くのはかなりハードルが高い、と感じる方もいると思います。

しかし、GTEでは文法の間違いや文章力などは気にしなくてOKです。

逆にあまりにも上手に書かれすぎていると「勉強する必要あるの?」と移民省からあらぬ疑いをかけられることにもなりかねませんので、あくまでも「勉強への熱意を伝える文章をご自身の現在の力で書く」と考えてくださいね。

GTEの書き方のコツ③文字数は短すぎず、長い分にはOK

GTEの文字数は2,000文字、と聞かれた方も多いと思いますが、実際は2,000字を超えても問題ありません。

学生ビザの申請画面で入力する場合、2,000文字までとなっていますが、添付書類として提出すればいいので、最大文字数はそこまで気にしなくて大丈夫です。

ACC Mika

むしろGTEが短すぎると、内容が不十分=上記で触れたポイントが網羅できていない、という可能性があるため、常に必要な内容が盛り込めているか?を念頭に置いて作成してみてください。

作文(GTE)をしっかり書くことで、オーストラリアの学生ビザの認可率がグッとアップします

今回は、オーストラリアの学生ビザ申請に必須の作文(GTE)の書き方のコツや注意したいポイントをまとめました。

繰り返しになりますが、GTEは学生ビザ申請において、とても重要な役割を果たしていて、GTE次第でビザ申請が却下されることもあります。

ACCでは、ACCを留学エージェントとして指定していただいた方限定のサポートとして、GTEの添削サービスを提供しています。

プロの目で見ることで、客観的な視点が入り、見逃していたポイントや、逆に書かない方が良いことなどもわかりますので、ぜひご活用くださいね。

この記事がこれからオーストラリアで留学される方の参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※今回のブログの内容は、ACC提携のビザコンサルタントに確認の上、一般的な解釈について述べています。上記情報は移民省の都合により予告なく変更となる可能性がありますので、予めご了承ください。また、個人個人のビザの取得の可能性はそれぞれの状況や条件によって異なりますので、具体的なご相談をご希望の方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

この記事を書いた人

Mika

オーストラリア、パースで20代後半から英語力•スキルを身につけるための留学を敢行。留学で得た経験を活かして、ACCのキャリアコンサルタント、グラフィック&ウェブデザイナーとして活躍中。愛犬とパースの自然、飾らないライフスタイルが大好き。

ACCのスタッフは全員オーストラリア長期留学経験者

大好評!ACCスタッフのオーストラリア留学体験を赤裸々に語ったブログスタイルの体験談もぜひチェックしてみてくださいね!