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【2022年更新】オーストラリアで永住権が取りやすい職種とは?

オーストラリアで永住権が取りやすい職種とは?
悩む人

オーストラリアで永住権を取りたいです。永住権が取りやすい職種は何ですか?

今日はこんな疑問にお答えします。

本記事はこんな方におすすめ

  • オーストラリアに永住•移住したい
  • オーストラリアへの永住•移住を視野に入れた留学を検討している
  • オーストラリアに永住•移住するために、ゼロから新しいキャリアに挑戦したい

本記事の信頼性

3年半の留学について赤裸々に語っている留学体験談は、おかげさまでたくさんの皆さんから共感をいただいています。

ACC Mika

永住権を意識してリサーチをし始めると、最初に浮かぶ疑問の一つと言えば、

永住権が取りやすい職種はあるのか?

ということ。

巷にはたくさんの情報が溢れていて、どの情報を信じれば良いのかわからない、という方もいらっしゃると思います。

【2022年更新】オーストラリアのパースは永住権が取りやすいのか?でも触れていますが、ACCのセンター長自信が自力で永住権を取得し、これまでたくさん方の永住権取得までの道をサポートさせていただいているので、今回は皆さんが感じるこの疑問について、しっかり解説していきたいと思います。

オーストラリアの移民を受け入れるシステムと考え方

オーストラリアの移民を受け入れるシステムと考え方

オーストラリアはコロナ以前は毎年15〜20万人の移民を受け入れていた移民大国です。

2022年2月になりようやく国境を開きましたが、国境を閉じていた2年間に新しい人口の流動がなかったため、移民の需要はさらに高まっています。

オーストラリア政府は「Australia needs skills(オーストラリアはスキルを必要としている)」という言葉が表す通り、オーストラリアで不足しているスキルや職種を補ってくれる移民を求めています。

15〜20年前であれば、スキルも経験も、英語力もなくても永住できた時代がありましたが、今はスキルや職種などのバリューをオーストラリアに提供できる人材が求められている、ということになります。

ウワサを検証!オーストラリアで永住権が取りやすい職種ってあるの?

悩む人

看護師や会計士、調理師は永住権が取りやすい、と聞いたことがあるのですが、本当ですか?

これは皆さんもよく耳にする情報ではないでしょうか。

私たちもよくご質問をいただくのですが、結論から言うと、このような職種であっても、一概に永住権が取りやすいとは言えない、ということです。

看護師や会計士、調理師という職業に共通する点としては、どれもオーストラリアで人手が不足している=需要が高い仕事である、ということです。
この点から見れば、他の職種と比べると就職できる可能性が高く、スポンサーをもらって永住権を取得できる可能性も高くなるかもしれませんよね。

しかし、例えばオーストラリアで看護師を目指すのであれば

  • 英語力の壁が高い(最低でもIELTS 7.0以上必要)
  • 大学での勉強が必須のため、費用の壁が高い(学費は年間300万円前後)

調理師を例に挙げるなら、費用の面はそこそこであっても、仕事はかなりきつい重労働で、一日中立ちっぱなしや何十キロもする重いものを持つこともある肉体労働で、決して楽なものとは程遠いです。

これだけの重労働なので、調理師は離職率が高く、常に需要がある職業ですが、だからと言って誰にでもできる(合う)仕事、とは言えません。

ACC Mika

オーストラリアでいわゆる「永住権が取りやすい」職種を選ぶことのリスク

オーストラリアでいわゆる「永住権が取りやすい」職種を選ぶことのリスク

「永住権が取りやすいと聞いたから調理師(看護師、会計士etc.)を選びました」

という方を多く見かけますが、この選び方には大きなリスクがある、と私は思います。

この選び方は「ビザ(永住権)を最優先にした選択」と言えると思いますが、裏を返せば「ビザの変更に自分の将来が大きく左右される可能性がある」ということになります。

【2022年更新】オーストラリアのパースは永住権が取りやすいのか?でも触れていますが、オーストラリアの移民法は驚くほど頻繁に変わります。

そのため、タイミングによっては、留学の途中でビザのルールが大きく変わってしまって、例えば調理師が職業リストから外れてしまって、永住権申請がほぼ不可能なくらいにハードルが上がってしまった、となることもあり得ます。

実際に、ACCセンター長の岡が調理師として永住権を申請し、認可を待っている最中に、Cut & Kill(カット&キル)法案事件があり、同じように認可を待っていた人たちの半数以上が永住権を諦めて帰国してしまった、ということが起きました。

Cut & Kill法案とは

当時調理師として永住権を申請した人が急激に増加し過ぎたため、一定の時期に申請した人を却下すべき、というCut & Kill法案がオーストラリアの国会で議題に上がりました。その結果、調理師として永住権を申請した人の審査が一時的にストップする、という事態になり、いつ認可になるのか、そもそも認可になるのかも不明な時期が数年続きました。

ACCではおかげさまでたくさんの永住希望者の方をサポートさせていただいてますが、「ビザのためにこの勉強をする」というモチベーションでそれを実現できる人は、全体の3%程度だと感じます。

私たちも、ご本人がどうしても、と仰るなら止められないこともありますが、かなりの高い確率で途中で退学されてしまい、学費と時間の無駄になってしまった、と後悔される方も多くいらっしゃるのも現実です。

オーストラリアで永住権を最短で取る方法はないの?

オーストラリアで永住権を最短で取る方法はないの?
悩む人

それじゃあ、永住権を取りやすい職種は存在しない、ということでしょうか?

永住権に最もつながりやすいのは、ご自身が「好きなこと」「興味のあること」「やってみたい」と思える職種を選ぶことです。

ACC Mika

もちろんビザのことは気になると思いますが、まずはご自身が好きだと思えること、やってみたいと思えることを考えることが、実は永住権取得への最短ルートになることが多々あります。

また調理師を例にしますが、他の職種と比較すると仕事がある、という観点で、調理師の勉強をされる方は多くいらっしゃいますし、そして見事に永住権を取得された方々を多く見てきていますが、実際に取得された方々の90%以上は、料理が好きで、本当にその仕事をしたくて勉強した方です。

15年前くらいに留学をスタートした方であれば、「永住権は調理だったら簡単」という話も本当ですが、現在はビザの基準が変わり、職歴も求められ、永住権取得のハードルは昔と比べ物にならないほど上がっていると言えます。

言い換えれば、本当にその仕事のプロとして生き抜く覚悟がない人が、その職種に関連のある勉強をオーストラリアでしたとしても、永住権を取れる可能性は減っている、ということになります。

しかし同時に、自分の目標を見失わずに最後までやりきれた方が夢を叶えているし、その後もオーストラリアで生き残っていく力を持っている、という事実は今も昔も変わりません。

万が一ビザの変更に出くわしたとしても、自分が本当に学びたいことを学んでいる人はブレないし、諦めずに永住権を取得している、という人を多く見てきました。

私自身、縁あってパースで生活ができていますが、私が留学しているときに永住権が取りやすいという理由で例えば会計士の勉強をしていたら、私は今オーストラリアにはいないと思います。苦笑

好きなこと、興味のあること以外集中できない、モチベーションが上がらない、という自分の性分もあるかもしれませんが、好きなことを学んでいても大変な留学生活を、興味のないことで頑張れる自信は正直全くありません。

まとめ

今回はオーストラリアで永住権が取りやすい職種はあるのか?について考察しました。

ACCとしては、自分たちの経験からも、これまでのサポートの経験からも、結局は自分の好きなこと、やりたいことで進んでいくことが、ビザの変更にも左右されずに永住への道を辿っていける近道になる、と実感しています。

ACCでは、大切なお金と時間を有効活用して、永住権取得の道へ邁進していただけるように、皆さんに一番合ったキャリアプランを一緒に考えるコンサルティングファームです。

少しでも興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいね。

この記事を書いた人

Mika

オーストラリア、パースで20代後半から英語力•スキルを身につけるための留学を敢行。留学で得た経験を活かして、ACCのキャリアコンサルタント、グラフィック&ウェブデザイナーとして活躍中。愛犬とパースの自然、飾らないライフスタイルが大好き。

ACCのスタッフは全員オーストラリア長期留学経験者

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