グローバル・マインドを持つ第一歩 – 『日本基準』と『世界基準』の違い
- 2015/04/09
- 2020/07/24

こんにちは、ACCキャリアコンサルタントのMikaです。
私が初めてオーストラリア、パースに来たのは2010年の7月、それから基本的にパースが生活の拠点になっていますが、時間が経つのは本当にあっという間で、海外に出たからこそ日本という国、オーストラリアという国、そしてもっとグローバルな視点で、客観的に見れるようになったかなと思います。
日本は治安の面でも、カスタマーサービス(ホスピタリティ)の面でも胸を張って世界一、と言えると思います。
特にカスタマーサービスは、これほどお客様をケアする国は他にはないのでは、と思えるほどです。
ただ心配なのは、こういったサービスに慣れてしまって、日本にいる方はそれが『世界基準』だと思ってしまうこと、他の国でも日本と同じようにサービスを受けられる、と思ってしまうことです。
例えば、アパレルショップ一つをとってもそのサービスの違いは歴然です。
オーストラリアではどこのお店に行っても大概のスタッフがとてもフレンドリーですが、いざ購入するとなったとき、ろくに商品をたたみもせず袋にポンっと入れて「Thanks! Have a good day!」(ありがと!良い1日を!)と非常にカジュアルに終わることが多いです。
一方日本では、高級ブランドのショップに行かなくても、過剰包装ではないかと思うくらい2重、3重に包装して、雨が降っていればさらにビニール袋に入れて、しまいには店頭までお見送りしていただけることもしばしば。正直、オーストラリアでは考えられません(笑)。
治安の面でも、日本のように外に自動販売機を置いていられるのも、かなり治安の良い証拠です。オーストラリアにも自販機はありますが、基本建物の中にしかありません。理由は、もし外に置いたらすぐに壊されたり、盗難被害にあうからです。
何が言いたいかというと、日本の様々な分野・サービスにおけるクオリティの高さは素晴らしいことですが、それはグローバルスタンダードではない、 ということ。実際に、それがわかることで、ぐっとグローバルマインドへと近づきますし、過剰なサービスを期待してがっかり、ということもなくなると思います。
オーストラリアで生活をしていると、日本だったらもっとこういう風に対応してくれるのに…と、適当なサービスを受けた時は思わずそう思ってしまいますが、そう思いつつもまぁそんなもんだよな、と思えるようになった自分もいます(笑)。
でも、海外で暮らす、様々な国籍の人と触れ合う、グローバルな環境で生活・仕事をするということは、そういうことなんじゃないかな、と思います。みんな全く違う文化背景や生活環境、歴史などがあって、その中で生きていくことは、違いを受け入れることであったり、適応していくこと、臨機応変・柔軟に対応していくこと、だと思います。だからこそ『日本の当たり前』=『世界の当たり前』と頭ごなしに思ってしまうことは、グローバルなマインドからは少し遠ざかってしまうのでは、とふと思いました。
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