留学の視点で見る「ワーキングホリデービザ」と「学生ビザ」の違い
- 2014/11/06
- 2020/07/22

こんにちは、ACCキャリアコンサルタントのMikaです。
オーストラリアに限らず、他の国であっても海外にある一定期間行く!となった場合、ビザの選択肢はほとんどの場合が「ワーキングホリデービザ」と「学生ビザ」だと思います。
そして多くの場合、どちらのビザであっても『留学』とひとくくりにしていると思いますが、それぞれのビザの特徴によってその意味合いは本来全く異なるものです。
今回は『留学の視点で見る「ワーキングホリデービザ」と「学生ビザ」の違い』と題して、留学という切り口からそれぞれのビザについてお話ししたいと思います。
ワーキングホリデーは留学じゃない?
近頃ではワーキングホリデービザで海外へ行くことはごく一般的な、多くの人が気軽に行けるものになりつつあるのではないでしょうか?
オーストラリアへ渡る場合、ワーキングホリデービザは4ヶ月間までの就学が認められており、最初はまず英語力アップ!ということで、語学学校に行かれる方も多くいらっしゃいます。
こういったことから、ワーキングホリデーでオーストラリアにいた=オーストラリアで留学した、とも言えるわけですが、正直なところ「ワーキングホリデー」はその名の通りあくまでも「ホリデー」という意味合いの方が強いです。
だからこそ、ワーキングホリデービザは学校に通うことが強制されることはなく、自由に旅行をしたり、一雇用主のもとで最長6ヶ月までという就労期間に制限はあるものの、お仕事も比較的自由にできるようになっているわけです。
こういったビザの特徴から言っても、ワーキングホリデービザは、例えば日本の忙しさから離れて少しゆっくりしたい、雄大なオーストラリアを旅して廻りたい、といった方々にとてもオススメです。
ただし、留学をする、という場合はきっと留学の先に何か目的や目標があるからこそ、留学をしたい、となると思います。
それは留学で身に付けた英語力やスキル・資格を就転職に役立てたい、海外就職を目指したい、いずれはオーストラリアに移住したい、などなど様々なケースがありますが、例えば帰国後の就転職に役立てたい、ということを例に挙げてみましょう。
日本に帰国後、英語力を活かして仕事をしたい!という場合は、やはり高い英語力が求められますので、何かTOEIC等の資格をお持ちだと有利に働く可能性がありますが、重要なポイントはどれだけ高い英語力があるか?ということです。
ワーキングホリデーや学生ビザで留学をされた方の多くが実感されることですが、例えばワーキングホリデーで1年間オーストラリアに滞在しても、ただ滞在していただけでは英語力はそこまで伸びません。きっとレストランでオーダーしたり、友達と話したりと言った日常英会話は多少なりともできるようになるかと思いますが、ご自身の努力無しではそれ以上の例えばビジネスで使えるくらいの英語力はそう簡単には身に付きません。
しかし日本にいる人たちは、1年も海外にいたのだから帰国後は英語はペラペラだろう、と思っています。
これは企業も同じで、例えば面接の際などは、ほとんどの場合でワーキングホリデーの1年もしくは2年の間に何をしてきたか?ということが問われると思います。
日本において、20代は働き盛りの重要な時期とみなされていますから、その大事な時期のワーキングホリデーの1、2年はとても大きな『ギャップの期間』となります。
そのときに、ご自身が面接官を納得させることができる大きな経験や高い英語力など、いわゆる自分の武器を示すことができれば問題ありませんが、ここで『あぁ、この人は遊んできただけか』と思われてしまうと大変です。
今や日本にいてもTOEICで高得点を出す方や英語が話せる人も増えてきていますから、『留学して英語力を身に付けた』というのであれば、TOEIC900点以上は目指したいところです。
しかし、その方の留学前の英語力にもよりますが、4ヶ月間の就学でそこまでのレベルに持っていくことができる人はなかなか少ないのが現状です。
『留学』するなら学生ビザ
やはり、留学して何か(高い英語力やスキル・資格等)を持ち帰りたい、と思っている方はぜひ学生ビザで渡豪されることをオススメします。
理由は学生ビザはその名の通り勉強をするためのビザであり、ご自身の現在の英語力や何を身に付けたいかといった目的に合わせて、勉強する期間を自由に選ぶことができます。
特に大人になってから英語力を身につける場合は、ある程度まとまった期間に集中して勉強しなければなかなか身に付きません。若ければ若いほど、例え『何となく』周りの話を聞いていても自然と身に付いていく部分もありますが、大人になってからの留学ではプラスαの努力が必要です。
幸いなことに、オーストラリアの学生ビザでは学校の期間中は2週間で40時間まで、夏・冬休み等のホリデー期間は制限無しでお仕事をすることもできますので、生活費や学費の足しにすることができますし、さらにパースの場合は公共交通機関で学割が効く等、学生に嬉しい制度もあります。
実際私は学生時代はアルバイトで生活費を捻出していました。
自分が海外で何をしたいかによって、ビザを選ぶ
海外へ行きたい!と思う方の理由や目的は様々です。
だからこそ、そのご自身の目的に合わせてどのビザで行くかも、日本にいるときの準備段階で考え、選んだ方が良いです。
それこそワーキングホリデービザは1度きりですし、年齢制限もありますから、人によっては『学生の後に働けるビザを残しておけば良かった』はたまた『年齢制限があるから早めに行けば良かった』となることもあります。
私の場合はどのビザが合っているんだろう?と思った方はぜひ留学カウンセラーなどのその道のプロにぜひ相談してください。ACCはWH、学生、永住と様々なビザを経験したキャリアコンサルタントが在籍していますので、実際に体験したからこそできる具体的なアドバイスやプランをご提案していますので、ぜひお気軽にお問い合せくださいね。
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